三鷹の税理士 平林 達夫 の日記

三鷹にある平林会計事務所の税理士、平林達夫です。税金に関する疑問、不安、不明事項、法人税務や確定申告、相続、新規起業に関する相談など、いつでもお気軽にご連絡ください。当事務所では、初回相談料は無料とさせていただいております。詳しくは、リンクの欄にあるホームページ等をご覧ください。

令和8年度税制改正

もともと仕事が集中する時期であることに加えて諸事情があった絡みで、確定申告から3月決算と、怒涛の勢いで仕事に追いまくられていました。 それもあって、なかなかこのブログに掲載する文章を書いているだけの余裕が無かったのですが…… さすがに6月になっ…

免税店制度の改正(リファンド方式)

空港の保税区域等ではなくても、今では街の中に普通に存在する、輸出物品販売場(以下、「免税店」)。 東京オリンピックを控えて国がその許可取得を推進していたこともあって、特に大都市では小規模事業者が営む小売店でも免税店の看板を掲げている店舗が多…

贈与税申告から漏れた贈与財産の相続財産への加算

このブログでも改正時にお知らせしましたし、既に皆さんご存じかもしれませんが、通常の暦年贈与により財産を取得している場合において、贈与者が亡くなった際の相続税の生前贈与加算が適用される期間が、令和6年分の贈与より、「相続発生前3年以内に行われ…

「相続人不在の相続」と「相続財産法人」

このブログでは、開設してからこれまで、複数回を使って相続税について具体的な解説を行ってきました。 それは、相続財産を承継できる権利を持つのがどのような人かという説明だったり、相続税が課される相続財産の金額はどのように評価されるのかという評価…

所得税確定申告と特例の一覧

令和7年分の申告所得税については、確定申告の受付期間が既に2月16日(月)より始まっています。 確定申告書の作成に当たっては、納付すべき税額が極力少なくなるような形にしたいというのが、誰しもの共通する望みでしょう。 その為には、まず、書類作成に…

特例の適用と期限内申告

令和7年分の確定申告の時期も目前に迫ってきました。 そこで今日は、所得税や贈与税を始めとする各種税目の申告と、特例既定の適用の関係について書かせていただきます。 また、今回は個別の税目ではなく、税金全体についてざっくりと書いたものになります。…

マイホーム譲渡時の3,000万円控除と国民健保

前回は、マイホームを売却した際に譲渡益が発生した場合に、一定の要件を満たすと適用できる主要な特例について概要を説明しました。 今回はその延長、というか、補足事項として、「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」と国民健康保険料…

居住用不動産売却時の特例

所得税の課税対象となる所得は10種類に区分されています。 具体的に挙げると、「給与所得」「事業所得」「利子所得」「配当所得」「譲渡所得」「不動産所得」「一時所得」「退職所得」「山林所得」「雑所得」です。 分離課税として別途に税額計算される「譲…

加算税の種類について

我が国の法人税は、納税者自らが計算し、申告し、納付する、申告納税制度を採用しています。 それぞれの納税者が各事業年度で正確な、間違いのない申告・納付をするのがこの制度の大前提ですし、(当然ですけれども)意図的な脱税行為は論外ですが、「わざと…

株式会社と合同会社 その2

先月は、新たに法人を作る場合に、最近選ばれることが増えてきている「合同会社」という形態がどういうものか、ざっくりとイメージ的なところを書きました。 今回は、その時にお約束したように、「株式会社」とはどこが異なるのか、その主たるところを、比較…

株式会社と合同会社 その1

新規に事業を始めようと思って法人を設立する。 あるいは、既に営んでいた個人事業の業績が好調な為に、法人成りを考えだす。 そうして色々と調べだしたところで、最近は「合同会社」というものも増えているけれど、それは一体どういうものなのか、というよ…

私の税法論文執筆法(目次)

2025年4月23日から8月31日にかけて、全9回+1回の合計10回でこのブログに書かせていただいた「私の税法論文執筆法」。 これは、大学院の修士課程で税法に関する論文、特に、税理士資格取得の受験科目免除を受けられるような論文を執筆しようという人に向けて…

税務会計とDX(Digital Transformation)

税務会計業務のDX(Digital Transformation)については、国税庁も「税務行政の将来像2023」の中で下記のリンク先のように言及していますが、単に申告や納税のシステムのデジタル化というだけではなく、それ以外の点でも業務の省力化、合理化を目指して推進…

私の税法論文執筆法(その10)

<補稿:論文構成の雛型> この「私の税法論文執筆法」の第6回で私は、「効率的に税法修士論文を書く場合には、その構造は概ね4つの類型に分けることができ」ると書きました。今回は、全9回になった税法論文作成法シリーズの追記事項として、その4つの類…

私の税法論文執筆法(その9)

ここまで執筆してきた論文を、大学院内の卒業基準を満たして口頭試問を通過し、国税審議会の審査で認定を得られるレベルでの完成に無事に導く為に、あともう少しの努力が必要です。 つまり、論文の最後にはめ込むパズルのピース、最重要ポイントとなる結論の…

NISA口座と相続税

6月に以下のリンク先のエントリーで、相続等により取得した暗号資産の取得価額についてはどのように考えるべきか、ということの検討をした時に、所得税法第60条を引用しながら私は、原則的には被相続人・贈与者の取得価額を、相続人等・受贈者は引き継ぐこと…

私の税法論文執筆法(その8)

私の考える、国税審議会の審査を通過する為の「税法修士論文」の効率的で確実な執筆方法、第8回になります。 今回はいよいよ、実際の執筆に入る段階になります。 7回も使って前置きばかり書いてきてやっと執筆か、と思われるかもしれませんが、私としては、…

非上場株式の株価評価に係る会計検査院の指摘

相続や贈与が発生する際に、(上場株式のような市場が存在しない)非上場である株式をどのように評価するのか。 これについては、このブログでも過去に4回を使い、財産評価基本通達に記載された計算方法の解説をさせていただいています。 hirabayashikaikei.…

私の税法論文執筆法(その7)

全10回予定で公開している、私なりの「税法修士論文の効率的な執筆法」、第7回の今回は、「設計図・構成案の作成の勧め」が内容となっています。 論文作成の途中で、迷いから手が止まってしまうことを極力防ぐ為に、実際に本論の執筆に入ってしまう前に、一…

私の税法論文執筆法(その6)

私の実経験に基づいて確信しているところの「国税審議会の審査を無事に通過できるような、しっかりとした税法論文」の効率的かつ効果的な作成方法について、ここのところ複数回に渡って書かせていただいていますが、今回はその第6回になります。 前回の第5…

ローマ字表記方法の見直し

今年の3月だから、少し前のことになります。 文化庁の文化審議会国語分科会が、ローマ字の公文書等での表記の見直しについて今後の方向性を示しました。 とはいえ、最終確定までには、まだまだ議論が行われるようなのですけれども、全部で3つある表記方法の…

私の税法論文執筆法(その5)

実体験を踏まえた、私の考える効果的な「税法論文執筆法」第5回である今回は、前回に紹介した方法で集めた資料・文献をどう読み込んでいくのかについて、私が思っていることを書きました。 テーマこそ「読み方」となっていますが、内容は、技術的なこととい…

相続等により取得した暗号資産の取得原価について

暗号資産(仮想通貨)が世の中に誕生してから、かなりの年数が経過しました。 代表的な暗号資産として真っ先に名前が挙げられるであろうビットコイン(以下、「BTC」と記述します)については、一時期、「億り人」などという言葉が流行ったように、少額の投…

私の税法論文執筆法(その4)

半年をかけて自分の論文に関する基本テーマをじっくりと検討したら、次は1年目の後期、構成案作成期になります。 なお、前回までに考えた、「何を題材にするのか」、「何を問題視しているのか(どういうテーマか)」、「どういう結論にしたいのか」、という…

私の税法論文執筆法(その3)

前回の第2回は修士論文のテーマの探し方、そして、それが「論文を作成するのに良いテーマ」かどうかを判断する1つの指針を説明いたしました。 そのうえで、その時も書いたことをここで改めて強調しますが、論文作成が順調に進むかどうか、2年間で書き上げ…

「160万円の壁」について

昨年来、現役世代の税負担の軽減などを目指して、いわゆる年収の「103万円の壁」を改正しなければならないのではないかということが話題になっていました。 改めて説明するまでもないよと言われるかもですが、「103万円の壁」がどういうものなのかについて、…

私の税法論文執筆法(その2)

国税審議会の審査を通過し、科目免除を獲得する為の税法修士論文。 皆さんがこれを2年間で確実に書き上げることをサポートするべく、私自身も実践した、私の考えた最もシステマティックで効率的な方法を紹介してみようという企画の、第2回を始めます。 今…

私の税法論文執筆法(その1)

税理士になる方法として一番ベーシックで分かりやすいのは、国税庁が毎年8月に実施している税理士試験を科目単位で受験し、規定の要件を満たす形で必要な5科目に合格し、日本税理士会に登録をすることです。 その為にはまず受験資格を満たさなければならな…

「法人」と「自然人」

サラリーマンとして働くのではなくて自ら起業をしようということを考えた場合に、個人事業主として活動をするのか、それとも法人を設立するのかのどちらが有利なのかということは、ケースバイケースであり、一概には言えません。 一般論としては、どういった…

事業主貸借と元入金

今年も確定申告の時期になってきました。 そんな中、個人事業を営む友人から先日、当事務所で受託した令和5年分申告の会計帳簿について、「事業主貸」「事業主借」「元入金」というのが何か分からない、という質問をもらいました。 彼は法人の会計について…